Sifu(紙布) 第2のステージ ver.5

20160119_101847年が明けて半月が過ぎてようやく桜井先生の紙布バッグができあがりそれを持って先生に会いに水戸へと向かいました。

その日、先生のお弟子さんの妹尾直子さんとお会いする事が出来ました。彼女は京都出身で、織物の世界に魅了され一時期沖縄でも機織りをしてらした方です。現在は桜井先生のお弟子さんとして水戸へ移り住み紙布を織られています。20160116_162718

彼女の紙布は、とても細部まで丁寧に織り上げる、繊細さと、意志の強い人柄を感じさせる紙布でした。

この日は、22日23日の展示会の進行状況の報告と、『Sifuあだちや』の紙布の仕上がりのチェックと、ネームがようやくできたので、そちらも見ていただきました。とても、喜んで頂き展示会の成功の励ましを桜井先生と直子さんからいただき水戸をあとにしました。

145354406その2日後、東京は真っ白な雪におおわれました。こんな日は雪に弱い都心はいつも交通網がマヒをおこし、通勤に影響がでてしまいます。車通勤の工場長は普段のの3倍近くかけて、出社となりました。スリップによる事故を心配した私は、駐車する車のエンジン音を耳にすると、ホット胸をなでおろしました。 そんな一日から始まりましたが、一度経つと社内は通常業務と新事業の展示会の準備へと、慌ただしいいつもの姿へと、戻っていきました。

 

 

 

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この日も遅くまで残り、疲れきった状態で自宅に戻るとエレベーターが開いた先に可愛らしいうさぎと、雪だるまが出迎えてくれました。一番末の娘が作ってくれて、私が自宅に着く前に、メールで写メを送ってくれていました。最近子供たちは、土日も出社する私に対し、必ず「頑張ってきてね」と声かけをしてくれます。

冷え切った体は、私以外の誰かがわかしてくれたお風呂につかりながら、家族の温かみと一緒に、体の芯と心が癒されていきました。

14535440659その後展示会まで、4日と迫る中続々とツールが出来上がってきました。社員もそれぞれすべき事を1つ1つこなし、私は彼らがプロである事を幾度も実感させられる様を、今回の事業を通して感じることができました。

新事業を立ち上げるという事は、今までの業務に新たに加わることであって、メニサイドはメーカーとしてOEMの仕事においてお取引様に対して支障があってはならないと思っています。

これは、経営者は当たり前のことですが、彼らもその意思が高いということと、どんなに忙しくともクオリティーの高さを維持させようとする、1人1人の意志の高さには誇らしく思えました。

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工場長手作りの棚
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3種類の紙布

 

 

 

 

 

 


いよいよ足立区最大展示商談会『あだちメッセ』の開催です。

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1月22日初日は、多くの事業者の方に弊社のブースへお越し頂きました。お陰様で私は一度もブースを離れる事が出来ないほど盛況でした。

 

14535440659911月23日最終日、この日は土曜日ということもあり、一般の来場者もおおく沢山の方々へ紙布のご紹介ができました。

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弊社スタッフの他、足立成和信用金庫さんも応援に両日とも来てくださいました。本当に感謝です。

 

2016年1月22日~23日『あだちメッセ』の展覧会は、Sifuあだちやの初お披露目としては、大成功で幕を閉じました。

ここからが、『Sifuあだちや』のスタートです。

これからも、沢山の方々の力を必要としながらですが、前を向いて進んでいくのです。

「志士仁人は、生を求めて以て人を害することなし」

ししじんじんは、せいをもとめてもつてじんをがいすることなし

何より大切にしたいもの。それは人を思いやる気持ちです。人は人との繋がりで生きています。そして、思いやる気持ちは人から人へと巡り、生きる力や、立ち上がり、前向きに歩く力を与えてくれます。ですから、人を思いやる気持ちを無くすことは、自分の生きる力をなくすことに繋がるのです。立ち上がることも、前向きに歩くことのない人生を選ぶ事に繋がってしまうのです。思いやりを大切にする人は、困難にぶつかっても、思いやりの気持ちを捨てることはありません。それさえあれば、生きる力を得ることができるからです

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

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Sifu(紙布) 第2のステージ ver.4

謹賀新年

明けましておめでとうございます。       今年は皆様にとって幸多き年でありますように

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昨年は様々な出来事があり、UP~DOWNの激しい年でした。また、たくさんの方々の助けをかりての、学びの年でもありました。

物事とはあらゆる人との繋がりと、幾年の過去との繋がりで成りたち、そしてまだ来ぬ未来の為に今を紡いでいく。

私は、自身の経験がもし必然であるならば、点が時とともに線になり、今はまだ出会っていない誰かと繋がった時、何をしながら何処に立っているのであろう・・・と思いを巡らす事が多くなりました。

昨年糸へと撚った美濃和紙が年越し間近に、無事生地へと織り上がりました。

帆布-8号.10号.11号同等の3種類です。綿紙布生成-1

手触りや強度は、綿やジュウトの帆布と殆ど変わらず、重さは紙布の方が軽いのです。

早々に鞄へと製作にかかりたいのですが、その前に二次加工へと進めなくてはならない為確認後、染色工場へとまわしました。しばしのお別れです。

展示会への出品に向けての鞄制作には先ずは、紙布作家の桜井先生の西ノ内紙布を使って製作する事にしました。

風通絣濃い色の方は藍染の綿紙布です。もう一方の柄織りは、帯の風通絣(ふうつうがすり)です。こちらはリバーシブルになっていて両方の柄を楽しめるのです。

風通絣は、通常の紙糸の2倍は使い、綜絖は8枚も使います。綜絖-1

綜絖とは右⇒の写真の物です。

8枚もの綜絖を手と足を使って機織り機で操るのです。

桜井先生の貴重な紙布が、無駄なくしっくりくるデザインに、製作したいと思っております。

 

「学んで思わざれば則ちくらし」

学ぶ事は知識に深みがでて、より世界が広がります。しかし、その知識を持ってどのように役立てるかと考えて発展させる事が大切です。逆に学ぶこともなく考えても、知識もない考えだとひとりよがりになりがちです。

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

今年も何卒宜しくお願い申しあげます。

takako.n