Sifu(紙布)  vegetative life  ver.1

2016年4月14日より九州地方で相次いで強い地震が発生しております。地震により被災された皆様、そのご家族の方々におかれましては、心よりお見舞い申しあげます。

発生した地震により、多くの方々が被害にあわれました。大学でこれから多くを学ぶ為に親もとを離れ入学したばかりの学生の方も犠牲となられ、私にもこの4月より大学に通う娘がいます。夢と希望を抱いてご家族のもとを離れたのではないかと思うと、胸が痛み、またご両親の胸の内を思うとたまらない気持になります。

 

SIFUあだちや

 

ボタニカルな生活からのメッセージ

早朝、自然の驚異と非道さと素晴らしさととても、複雑な気持ちで木々が生い茂るウォーキングコースを歩き、帰り道、農園に立ち寄りました。

IMG_0532IMG_05343月5日に蒔いた小松菜の種が今、収穫の時期を迎えています。

自然界は、大地や海からの恵を命あるもの達に与えてはくれるが、時には牙をむき豹変すると、一溜まりもない。

そんな事を考えながら、私のちいさな農園で育てた小松菜を、間引きしながら収穫にかかりました。

無農薬であるため、この野菜をイモムシたちとシェアすることも多く、見た目はところどころの穴ボコに、みすぼらしさをも感じますが、イモムシも口にできないほどの野菜よりマシかもと思いながら、会社の皆の分も収穫しました。女性たちは虫が苦手なのでムシ食いでもはたして食べてくれるでしょうか??

 


 

自然界は決して語らない。 樹木の一生には1000年もの時を過ごすのもいる中で人間の一生は80年足らずです。 大抵の人々が計画したり、何かに取り組む時、どのくらいの時を基準にして考えているのでしょうか? 何かを創造したり、手を加えたり、 育てたり、自分たちの一方的なやり方では、自然をシェアする責任を、はたしきれているのでしょうか?・・・

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Sifu(紙布) 秘めたる可能性 ver.6

SIFUあだちや

 

「土に還るバッグ」

 

日本橋三越さんのイベントスペースでのテスト販売も無事おわり、いつも、応援と励ましを下さる桜井先生にはもご報告し、更なる課題が浮上したこともお伝えしました。

美濃和紙や、環境に配慮する為に、石油由来の物質は使用せず、「とうもろこし」など自然食材を原料に加えるなど、素材的には素晴らしいと好評を頂きました。

商品クォリティーにおいても、もともと、弊社は、日本の高額ブランドのOEM(※)メーカーとして長年携わってきました。それにより、弊社の商品の信頼性には自信もあります。

※相手先のブランドで販売される製品を製造すること

「Sifuあだちや」のデザインは、OEMでこれまでも、最も多く発注があるバッグで、使いやすく、多くの人達に愛されるトートバッグを中心に展開しました。

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本体・持ち手・内装美濃和紙生地 持ち手が取り外し可能  桜トート  カクカンがネジ式なので持ち手だけ洗えます。

差別化・効率化・魅力化

マーケティングにはこの3つが大事と言われています。

「Sifuあだちや」は素材に拘る事での差別化を図り、自社オリジナル生地で、製造販売も自社対応による効率化も進みました。しかし、魅力化は私達や、関係者がわかっていても、いかに、商品を手にした人が差別化した部分に、魅力を感じてもら得るかが鍵となります。そして、それを伝える手段がまだまだ足りないと感じました。

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ムシとテープは堆肥中に埋めると微生物により水とCO2に分解されるYKK分解性樹脂ファスナー を使用しています。

「Sifuあだちや」の和紙糸は美濃和紙を原料とし、生機は帆布(キャンバス)の産地である滋賀県の高島市で織り上げました。

私たちは、長年の経験を活かし、和紙の上質帆布を弊社オリジナル生地として完成させました。そして昨年末、知的財産登録を特許庁に申請し、今月登録へと至りました.

「Sifuあだちや」のバッグの魅力をわかりやすく、伝えることが、今後の課題となるのです。IMG_0378

 

 

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本体・持ち手・内装 美濃和紙生地 W360mm×H310mm×底奥175mm

もともと、トートはアメリカ生まれで、氷屋さんが四角く角ばった形のキャンバス(帆布)で氷を運ぶのに使っていたそうです。

実用的だったのですね。 それから、海水浴場で冷やす時に使われ、その後ファッションとして町中でも持つようになったと言われています。

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本体・持ち手テープ / 美濃和紙生地  ロゴ / 西ノ内和紙生地 軽くて丈夫なデカトートW690mm×H545mm×底奥150mm

 

 

そこで、「Sifuあだちや」にも丈夫で軽い特性を活かした、たくさんの荷物を持ち運び出来る、BIGサイズもとりいれました。

私は機織りの綜絖4枚を入れて持ち歩いていますが、和紙テープ巾を50mmにして、バッグのサイズが大きいのでテープも口もとから少し下に下げた位置から立ち上げることで安定感を図っております。

おかげで木枠の重たい綜絖も楽々に持て安定感もあるので、片道40分ほどの浅草橋までの道のりも爽快に通うことができるのです。IMG_0530

このデカトートについてもうひとつ魅力をお伝えすると、私が洗濯ネットに入れて全自動の洗濯機でジャブジャブ洗ってみました。乾燥機は使用しませんが、脱水が終った後取り出してみると、半分近く乾いており、その後4~5時間ほど室内で干しただけで乾いてしまいました。

和紙の速乾性の特徴には、嬉しくなってしまいました♥ これだけの大きさはなかなか無く、作ってみたら、実用的で、洗濯も楽とは・・・

「Sifuあだちや」のバッグはこのようにして、私も含めスタッフ皆で実際使って検証を重ね、次回のテスト販売では魅力化を積極的に進めていきます。


「自ら見る、これを明と謂う」

みずらみる、これをめいという

物事を考え判断する。私たちがいつもしていることですが、この時に大切なのは、自分の目で見て確かめること。人から聞いた話の中には、すでにその人の視点や考え、価値観などが入っています。より正しい選択と賢明に歩む為にも必要なのです。

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

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Sifu(紙布) 秘めたる可能性 ver.5

 

「土に還るバッグ」

 

日本橋の三越本店で6日より始まった3階イベントスペースでのテスト販売も12日の最終日まで、あと2日間となりました。

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先ずは、日本橋の三越さんにいらしたお客様にSifu(紙布)について知っていただき、紙布の印象について、お客様の生の声が聞ける貴重な期間です。しっかりと今後の開発に役立てましょう。

 


早朝のウォーキングのあと農園へと足を運びました。

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こまつ菜、ほうれん草、蕪、そしてじゃがいもがここのところの雨の助けもあり、すくすくと成長してくれています。大根も小さな芽を出しはじめました。

大地の恵の力強さと、農園が持つ独特の癒しの空間が今日の私にまた、活力を与えてくれます。IMG_0486

 

野菜たちの生命力は強く、しかし、とても正直でもあり、手をかけても、かけ過ぎても、かけなさ過ぎても成長に影響するのです。

子育てにも似ているなぁと思いながら農園をあとにしました。

 

「至言耳に忤う」

しげんはみみにさからう

物事の本質を的確に表した言葉や、道理にかなう言葉は、ときに耳に痛いものです。正しくて大切だと分かっていても、今の自分の未熟さや至らなさを思いしらされるようで素直に受け入れられないこともあるかもしれません。ですが、そういう言葉こそ自分を成長させてくれる力があるのです。

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

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Sifu(紙布) 秘めたる可能性 ver.4

SIFUあだちや

 

「土に還るバッグ」

 

時が流れるのも早く4月にはいり景色も桜色へと変化をとげています。

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3月から4月にかけては、日本中が別れと始まりの節目を迎える人たちにあふれ、散りゆく桜が、そのドラマをいっそう心に刻む演出をしてくれるのです。

 

私自身、次女の卒業と進学へとの出来事もありましたが、以前織りあげた柄織りがようやくトートバックへと形を変えました。

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ノッティングの「あだちや」もタペストリーとして完成しました。

この2点は、機織り教室の2年ごとに行われる展示会へ出展いたします。ベテランの生徒さん達の素晴らしい作品の中では見劣りはしますが、初めての展示会出品なので、とても楽しみにしております。

桐生展は4/8~4/10まで有鄰館

東京展は4/21~4/23まで東京都立産業貿易センター台東館

(桐生織り 手織り教室はたおと展示会)

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じやがいもの植付です。

 

春に始まったといえば、私の食へのこだわりとして、続けている体験農園です。

今季もまた春野菜の植付からはじまり、3年目を迎えることとなりました。

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じゃがいも、小松菜、ほうれん草、蕪の植え付けを3月上旬にすませ、4月の最初の週末には、大根、とうもろこし、枝豆の播種をしました。

1年目は、ただ収穫することだけに感動をおぼえ、2年目は失敗の中から考えることをおぼえ、3年目の今年は棟によって土の状態が違うことから、土壌の特徴も見抜いた育て方で挑戦する年としていこうと考えています。

などど、いっぱしの事をほざいてますが、無農薬野菜のみずみずしさと、甘さをしってしまうと実際なんでもよく、おすそ分けした野菜を食べた人たちが喜んでくれるだけで自己満足なのです・・

IMG_0064さてSifu(紙布)の進行状況ですが、

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自然由来にこだわった生地への二次加工は、とうもろこしの成分からとった「でんぷん」での加工を無事完了いたしました。現在は草木染の工程にはいっています。またテープ(バーバリー織り)・杉綾テープもとても良いできで完了し、カケンテストセンターでの紙布の堅牢度・テープの引張り強度検査においても問題はありませんでした。ここまでに至るまで、生機工場、染織工場、沢山の方々のお力添えがあって進めてくることができました。本当に感謝です。

そしてSifuあだちやの「土に還るバッグ」にも最初の春の節目が訪れる時がきたようです。

丸安ニット㈱ 伊藤社長のご配慮によりテスト販売をすることとなりました。 これまでに取り組んできたことに対してのまさに市場でのテストです。

 

「水滴石を穿つ」

すいてきいしをうがつ

小さな水滴でも何千年何万年と落ち続ければ、岩をも貫通させることがあります。ほんのわずかな努力であっても、絶え間なく続けることで不可能に思えることも可能になるのです。

今日はこの言葉が私の心に響いた言葉です。

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