Sifu(紙布) 第2のステージ ver.4

謹賀新年

明けましておめでとうございます。       今年は皆様にとって幸多き年でありますように

鏡餅-3


昨年は様々な出来事があり、UP~DOWNの激しい年でした。また、たくさんの方々の助けをかりての、学びの年でもありました。

物事とはあらゆる人との繋がりと、幾年の過去との繋がりで成りたち、そしてまだ来ぬ未来の為に今を紡いでいく。

私は、自身の経験がもし必然であるならば、点が時とともに線になり、今はまだ出会っていない誰かと繋がった時、何をしながら何処に立っているのであろう・・・と思いを巡らす事が多くなりました。

昨年糸へと撚った美濃和紙が年越し間近に、無事生地へと織り上がりました。

帆布-8号.10号.11号同等の3種類です。綿紙布生成-1

手触りや強度は、綿やジュウトの帆布と殆ど変わらず、重さは紙布の方が軽いのです。

早々に鞄へと製作にかかりたいのですが、その前に二次加工へと進めなくてはならない為確認後、染色工場へとまわしました。しばしのお別れです。

展示会への出品に向けての鞄制作には先ずは、紙布作家の桜井先生の西ノ内紙布を使って製作する事にしました。

風通絣濃い色の方は藍染の綿紙布です。もう一方の柄織りは、帯の風通絣(ふうつうがすり)です。こちらはリバーシブルになっていて両方の柄を楽しめるのです。

風通絣は、通常の紙糸の2倍は使い、綜絖は8枚も使います。綜絖-1

綜絖とは右⇒の写真の物です。

8枚もの綜絖を手と足を使って機織り機で操るのです。

桜井先生の貴重な紙布が、無駄なくしっくりくるデザインに、製作したいと思っております。

 

「学んで思わざれば則ちくらし」

学ぶ事は知識に深みがでて、より世界が広がります。しかし、その知識を持ってどのように役立てるかと考えて発展させる事が大切です。逆に学ぶこともなく考えても、知識もない考えだとひとりよがりになりがちです。

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

今年も何卒宜しくお願い申しあげます。

takako.n