Sifuとの出会いをテーマに綴っておりますが、紙糸を布にするには機織り機で布に織りあげるといった、作業が必要となります.
私はSifuと出会う少し前に織るという事を学ぶ為に、浅草橋に開校している機織り教室に通うこととしました。自身の体調との折り合いをつけながらの通いなので、あらかじめ、体調の良い活動期間に1~2か月先のスケジュールを組み、体調の悪い雌伏期間は反対に予定は考えないという方法をとりました。
体調の悪い時にスケジュールを組んでしまうといささか前向きさに欠けるので、体調管理予想表を作成することで投薬中も休むことなく通い続けることができました。
機織り機は、4~6枚の糸で吊るした綜絖(ソウコウ)に経糸(タテイト)を通し、その先の筬(オサ)に通したのち、布巻きに経糸を結びつけます。その後しっかりと経糸を巻きとります。この時経糸が全て均等に張らなくてはならないので、緩みがでた箇所は結び直して何度も張りのチェックをします。
セッティングができたら足で綜絖と繋がった棒を踏み、上下された経糸の間に緯糸(ヨコイト)を通していくといった作業で織り上げていきます。(説明が難しいのでずいぶんと端折った言い方をしています。)
教室は10時~17時までのほぼ一日過ごしますが、私はまだまだ機織り機が織れる状態までにセットするのに、とても時間がかかり毎回11時近くからやっと織はじめることができるのです。機織りは、今の私にとっては無心になれる貴重な時間となりました。
踏木を踏み、シャトルを滑らして経糸に緯糸をさす。
教室に響く機織りの音。
「カタン・タンタン…カタン・タンタン」
1300年も前から同じ音を響かせていたのでしょうか……